地域の先生方へ:甲南医療センター 消化器外科のご案内
甲南医療センター消化器外科では、地域の医療機関との密接な連携を軸に、消化器疾患全般に対する外科的治療を提供しております。当科の診療体制および注力している取り組みについて、以下の通りご案内申し上げます。
1. 鏡視下手術およびロボット支援下手術の実施
当科では、患者様の身体的負担の軽減(低侵襲化)を目指し、内視鏡外科手術を積極的に取り入れています。
- ロボット支援下手術:食道がん、胃がん、直腸がんなどの悪性腫瘍に対し、手術支援ロボットを用いた手術を実施しております。精緻な解剖把握に基づく手術により、術後機能の維持と早期離床を目指しています。
- 低侵襲手術の適応:胆石症や虫垂炎などの良性疾患から高度な技術を要する悪性腫瘍まで、疾患のガイドラインに基づき、適切に鏡視下手術の適応を検討いたします。
2. 急性腹症に対する外科的対応
地域の救急医療の一翼を担うべく、緊急手術が必要な疾患に対しても迅速に受け入れを行える体制を整えております。
- 対象疾患:消化管穿孔、絞扼性腸閉塞、急性胆嚢炎、急性虫垂炎などの急性腹症。
- 診療体制:外科系当直医が常駐し、365日オンコール体制をとっております。必要に応じて迅速に検査(CT・内視鏡等)および緊急手術を施行できる協力体制を維持しています。
3. 緩和ケア内科との連携による「切れ目のない医療」の提供
当院には緩和ケア内科が設置されており、外科治療と並行して、あるいは治療のステージに合わせた症状緩和を速やかに行える体制を整えております。
- 苦痛緩和への早期介入:手術や化学療法の段階から、痛みや精神的な苦痛に対し、緩和ケア内科と協力して介入を行うことが可能です。
- 集学的アプローチ:根治的治療が困難な症例においても、患者様・ご家族のQOL(生活の質)を最優先に考え、外科・緩和ケア内科・地域医療機関が連携したベストな療養環境を追求いたします。
4. 地域完結型医療を目指した病診連携の推進
先生方よりご紹介いただいた患者様が、住み慣れた地域で継続して療養できるよう、一貫した連携体制を構築しています。
- 周術期管理と逆紹介:手術および急性期リハビリテーションが終了し、病状が安定した患者様については、速やかに先生方へ逆紹介(紹介元への通院移行)をさせていただきます。
- 在宅・転院調整の支援:患者様のご希望に応じて、当院のメディカルソーシャルワーカーが地域の在宅医やケアマネジャーとの調整を行い、スムーズな地域復帰を支援いたします。
- 共同診療の視点:化学療法が必要な症例においても、当院の化学療法室と先生方のクリニックで情報を共有し、副作用マネジメントを含めた共同診療を推進しております
ご紹介・ご相談について
診断に苦慮されている症例や、手術適応の有無に関するご相談も承っております。地域医療連携室を通じてご連絡いただければ、迅速に受診の調整をさせていただきます。
今後とも、地域の先生方のご期待に沿えるよう、スタッフ一同、誠実な診療に努めてまいる所存です。何卒よろしくお願い申し上げます。
甲南医療センター 消化器外科
「甲南医療センターに送れば安心だ」 そう言っていただけるよう、スタッフ一同、一症例一症例に真摯に向き合ってまいります。



