診療方針
神戸市東部の救急の要となり、
地域の皆さまにより一層
安心していただけるように、
救急の機能を集中・充実しました。
東灘区の中核病院としての救急を
甲南病院・六甲アイランド甲南病院の救急部では、東灘区の中核病院として、地域の皆さまとともに歩んで参りました。
神戸市長より感謝状をいただきました
特に、六甲アイランド甲南病院では、平成30年度の救急車搬送件数を前年比140%、年間2,769件に増加。この取り組みに御評価をいただき、平成31年1月17日、地域防災シンポジウムにおいて、企業防災・救急業務に貢献のあった団体として、六甲アイランド甲南病院は神戸市長より感謝状をいただきました。
この度、救急機能を甲南医療センターに集約しました
救急の質を評価いただいたとはいえ、東灘救急隊の総搬送件数が年間10,000件程度あるうち、甲南・六甲アイランド甲南病院2院合わせても約3,000件、3割程度の受け入れに留まり、東灘区の中核病院としては、より一層の努力と改善が急務でした。
受け入れ件数が制限される理由は、主にマンパワー不足でした。甲南・六甲2院でそれぞれ救急を行っていたことで戦力が分散され、当院で対応できる患者さんを受け入れることができない状況が生じ、結果、当院近隣の皆さまが遠い地域の病院に搬送され治療を受けるという不便をおかけしておりました。
そこでこの度、甲南病院を拡張し、甲南医療センターに生まれ変わったのを期に、救急機能を甲南医療センターに集約いたしました。
医師の増員と体制の強化、診療科目の増設による受け入れ可能症例も広げ、これにより東灘・灘区管内を中心に近隣の救急搬送を積極的に受け入れて参ります。
救急搬送以外にも、急な体調不良などで、直接当院を受診される患者さんにも、外来と連携しつつ、随時対応いたします。
また、近隣の医療機関の諸先生におかれましては、当院救急科は、患者さんのご紹介にも、いつでも対応いたします。お困りの症例等ございましたら、御相談いただきたくよろしくお願いいたします。
東灘区をはじめとする近隣の皆さまには、急な疾病の際にも、当院でいつでも治療を受けていただけるよう、今後も努力いたします。
甲南医療センター救急科は、近隣の皆さまの急な疾患に対し、365日24時間対応できるよう、今後も尽力します。
救急科診療の流れ
救急科では、まず受診された患者さんの状態を診てトリアージ(緊急度判定)を行い、救急担当医(交代制)が初療を行います。診察・検査などを行い、当該疾患の専門医に連絡。入院治療や外来通院、経過観察などの方針を専門医が決定します。入院の場合も基本、各専門科での入院になり、引き続き各専門医による手術・治療を受けていただきます。
夜間・休日は、当直医が対応いたしますが、各科専門医のオンコール体制を敷くことにより、緊急処置・手術を含め、可能な限り対応していきます。
診療科目・対応疾患
前述の流れで診療を進めて参りますので、甲南医療センターで対応できる疾患はすべて救急科で対応いたします。
救急科の性格上、診察・検査の結果、当院では加療困難な疾患(心臓血管の手術が必要など)と診断がつく場合もあります。その際は、近隣の対応可能な医療機関に連絡して、治療をお願いすることになります。