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形成外科とは

形成外科は簡単に説明すると「目に見える部分を良くする外科」です。他の診療科が臓器別に細分化され、『機能回復』を主眼に治療を行うのに対し、形成外科は見た目に関わる事なら、頭のてっぺんから足先まで、老若男女が治療対象となり、『機能を最大限温存しつつ、外観に配慮した治療』を行います。外観の治療を通じて、患者さんの生活の質(QOL)を向上させることがわれわれ形成外科医のゴールとなります。

 

診療方針

芦屋~神戸東地区の中核病院として、外傷および緊急入院依頼を積極的に受け入れます。治療方法に複数の選択肢がある場合には、患者さんの希望や背景を考慮しより適した方法を一緒に考えます。
また形成外科は外傷や乳房の再建といった分野では他の診療科とコラボレーションして治療をする機会が多いのですが、他の診療科との横のつながりを大切にし、よりレベルの高い医療の提供に努めます。

 

概要・特色

当科は日本形成外科学会の認定施設、日本乳房オンコプラスティック学会の乳房再建に関する実施施設を取得しています。これまで六甲アイランド甲南病院を診療拠点としておりましたが、2019年10月より甲南医療センターに活動拠点を移して診療してまいります。また創傷センターを併設し、近年増加傾向の糖尿病や動脈硬化症に付随する慢性の難治性潰瘍に対して、質の高い治療を提供いたします。

 

主要な疾患

皮膚腫瘍/皮下・軟部腫瘍

  • 良性皮膚腫瘍:粉瘤、色素性母斑、脂漏性角化症など
  • 皮下・軟部腫瘍:脂肪腫、神経鞘腫、ガングリオンなど
  • 皮膚悪性腫瘍:基底細胞癌、有棘細胞癌、Bowen病、日光角化症、メルケル細胞癌など

外傷

  • 熱傷:部位によっては早期の手術、皮膚移植にも対応
  • 手足の外傷:切断指再接着、皮膚軟部組織欠損創など
  • 顔面外傷:鼻骨骨折、頬骨骨折、眼窩ブローアウト骨折など

こどもの外科

  • 手足の先天奇形:ゆびの数が多い(多指症)、となりの指とくっついている(合指症)
  • 耳の奇形:小耳症、埋没耳、折れ耳等、立ち耳など
  • うまれつきの眼瞼下垂症、臍ヘルニア(いわゆるでべそ)
  • 太田母斑、異所性蒙古斑などのあざ
  • 乳児血管腫:いちご状血管腫

ケロイド、きずあとの外科

体質によるケロイドや、ケガややけど、手術あとのひきつれを、症状に応じて手術および保存的治療で治療します。

 

再建外科

  • 乳癌手術後の乳房再建
  • 顔面腫瘍切除後の再建
  • 外傷による皮膚・軟部組織欠損に対する再建 など

難治性潰瘍、褥瘡

糖尿病、下肢動脈硬化症、静脈鬱滞、放射線障害などに起因するなおりにくい創傷や褥瘡(とこずれ)など

 

その他 変性疾患

  • まぶたの疾患:眼瞼下垂症、さか睫毛、老人性眼瞼内反/外反症など
  • 顔面神経麻痺の後遺症による顔面の左右非対称に対する治療
  • 下肢静脈瘤
  • リンパ浮腫

 

自費診療について

アンチエイジング医療の一環として一部の診療を自費にて行っています。

内容についてはお問合せください。

  • 毎月第1木曜日 午後は美容を得意とする非常勤医師による美容専門外来を開設しております。美容手術・治療などに関する相談は専門外来にてお越しください。