診療方針
当院は、日本麻酔科学会が定める麻酔科認定病院であり、また神戸大学医学部附属病院麻酔科を基幹とした専門研修施設でもあります。
主に周術期(手術前〜中〜後通しての期間のこと)の麻酔管理に重点を置き、安全で質の高い麻酔を患者さんに提供することを第一としております。
2019年10月より、甲南病院麻酔科は甲南医療センター麻酔科として再出発しました。それに伴い、手術室は3室から7室に増床され、更に集中治療室も8床が新設されました。
より多様になる手術方式や患者さんの重症度に柔軟に対応できるよう、スタッフ一同引き続き研鑽を積んで参ります。
特色
麻酔科医は他の診療科医師と比較して、患者さんと接する機会や時間は少ないかもしれません。
よって、「麻酔科は何をしている科なのか今ひとつはっきりしない」、と患者さんから思われることもしばしばあります。
麻酔科医は別名「Doctor’s doctor(医師の医師)」と呼ばれる通り、手術を行う主治医の要望や疑問に応えてサポートすることを前面に出すことが多いでしょう。
それでも、目指すものは他の診療科医師と何ら変わりはありません。患者さんのために当科で出来る限りの全てのことを行っております。
「手術を受けるのは怖かったけど、終わってみたら案外楽だった。」という、患者さんからの感想をいただくことが、私たちの目標です。
手術麻酔以外にも
手術麻酔で培った知識・技術・経験を生かして、集中治療領域のバックアップや病棟あるいは救急外来患者の気道確保や呼吸循環管理などのサポートを行うことを計画しています。
なお、ペインクリニック外来や特殊ブロックは行っておりませんが、各診療科における疼痛(慢性・急性問わず)コントロールについて随時相談を受け付けております。