どのような症状があれば泌尿器科を受診するか
頻尿、排尿時痛、排尿困難、尿失禁、血尿などの症状があれば泌尿器科を受診してください。頻尿や夜間頻尿で受診される場合は排尿日誌(24時間の排尿時間と尿量の記録)を持参していただくと、病状の把握が容易になります。
また、検診やかかりつけ医で泌尿器科受診を勧められた場合は当科受診をお願いします。病状が落ち着けばかかりつけ医に投薬治療を依頼することも可能です。
当院で行える画像検査
超音波検査
泌尿器科外来に超音波診断機を設置しています。全く苦痛を伴わない検査です。待ち時間なしで検査でき、検査結果も速やかに出ます。
膀胱尿道電子スコープ
膀胱癌や膀胱結石、尿道狭窄などが疑われる場合に行います。診断能の高いハイビジョン軟性鏡を泌尿器科外来に設置しています。受診当日の検査が可能で、検査結果も速やかに出ます。
CT検査
基本的に予約検査ですが、緊急の場合は受診当日に行うことも可能です。尿管結石の診断では単純CTが、腎癌の診断では造影CTが必要です。
MRI検査、骨シンチ(RI検査)
予約検査となります。MRIは前立腺癌の診断に、骨シンチは骨転移の診断に必要です。
PET検査
予約検査となります。原発不明癌の診断や癌の確定診断後の転移の検索、癌治療効果の評価などに有用です。他の画像検査と比べて有用と考えられる場合に適宜施行します。
当院で行える入院検査、手術
前立腺生検
前立腺癌の診断に必須の検査です。PSA(前立腺癌の腫瘍マーカー)が高い場合やMRIで前立腺に癌を疑う所見があれば行います。検査後に出血や感染の可能性があるため、1泊2日の入院で検査を行います。
経尿道的手術
膀胱癌、前立腺肥大症、膀胱結石、尿道狭窄、尿管結石、腎盂腎杯結石などの内視鏡手術を行います。経験豊富な専門医が、適切な手術機器を使用して手術を行います。安全で確実な治療が可能です。対象疾患によりますが数日〜2週間程度の入院期間が必要です。
腹腔鏡手術
副腎腫瘍、腎腫瘍、腎盂尿管癌、無機能腎の腹腔鏡手術を行います。経験豊富な腹腔鏡認定医が最新の手術機器を使用して手術を行います。病状によっては褐色細胞腫や副腎癌の副腎摘除術、腎腫瘍の腎部分切除術も腹腔鏡で行います。入院期間は1〜2週間です。
その他
その他、開腹手術や包茎手術、陰嚢内手術も行います。なお、包茎手術の一部は自費診療となります。
なお、前立腺癌や筋層侵潤性膀胱癌などで当院で行えない治療(ロボット支援手術、放射線治療、抗癌剤治療治療など)が必要な場合はご希望の他施設へ紹介します。