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採血管について

中央採血室で、看護師とともに、採血業務を行っています。検査項目によって、使用する採血管が異なります。いろいろな種類の採血管がありますが、院内でよく行われる検査の採血管は、下記のとおりです。採血は、医師の指示の下で行われます。実際の検査項目については、医師にご確認ください。

生化学検査 血液一般検査 血糖検査HbA1c 血沈(赤沈) 輸血検査 凝固系検査

基準値について

健康な集団の20~60歳くらいまでの検査結果分布から、上限と下限の2.5%ずつを除いた残り95%の人の値を基準値としています。この基準値は、測定している機器や検査方法が異なるだけでも変わってくるので、かかっている病院ごとに多少異なっています。
基準値は、検査項目によっては、年齢、性別でも大きく異なります。たとえば、新生児では、成人と比べると、赤血球系の数値が高いですし、幼児期では、成人と比べると、ALPの値がかなり高くなります。男性と女性による違いでは、赤血球系の数値は男性の方が高くなります。

その他、食事や運動、生活習慣でも検査結果に影響が出ます。食事による影響で代表的なものとしては、血糖で、食後に値が大きく変動します。
かかりつけ医とともに、何も病気をしていない状態の自分の適正値を知っておくと、病気の発見に役立ちます。

 

採血時のお願い

採血する時間について

日内変動といって、一日の中で値が変動するものがあります。代表的なものとしては、血糖で、食事の影響をうけ、値が大きく変動します。
検査を受ける際には、できるだけ同じ状態で採血を行うと、前回、前々回の検査結果と比較して、今回の状態を把握することができます。特に、糖尿病の治療をされている方は、食後何時間で採血を行ったかによって、その結果の見方も変わってきますので、医師にその時間を伝えるように注意してください。

採血のやり直しについて

採血終了後、再度採血をお願いすることがあります。
ひとつは、採取した血液中の赤血球が壊れる「溶血」という状態です。血液中の液体成分である血清を用いて検査を行う際に、影響が出ます。採血管内の陰圧の影響で、採血管内で赤血球が壊れることがあります。すると、赤血球内の成分が漏れ出し、検査項目によっては、実際の値よりも高い結果が出てしまいます。
もうひとつは、血液が固まってしまう「凝固」という状態です。血液は、放置しておくと固まってしまうので、抗凝固剤がはいった採血管を用いて、固まらないようにしています。全血を用いて行う検査では、採血管内で固まってしまうと、血球成分の一部が塊となって、実際の値よりも低い結果が出てしまいます。

採血時は、このような状態にならないように、細心の注意を払って行なっています。
正しい検査結果で患者さんの状態を見ていただくために、ご協力をお願いいたします。