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  • 1.ロボット支援手術は骨盤腔の手術に適しています

骨盤腔深部の操作や大血管周囲の繊細かつ正確な操作が必要な婦人科手術に適しています。世界的にみてもロボットは産婦人科手術で多く使用されています。近年、国内国外で行われたロボット手術(ダヴィンチ手術)のうち約30%を婦人科手術が占めています(図1)。このことは、ロボット手術と骨盤腔の深部に病巣がある婦人科疾患との相性の良さを示しています。

(図1)産婦人科におけるロボット手術

 

  • 2.甲南医療センター産婦人科におけるロボット手術対応疾患(図2、3)

ロボット手術は子宮筋腫、子宮腺筋症など良性子宮腫瘍に対する子宮全摘術、初期の子宮体癌に対する子宮悪性腫瘍手術が適応で、基本的に従来の腹腔鏡下の子宮全摘術や子宮悪性腫瘍手術と同等の適応です。現在月曜、木曜に専用初診外来(子宮筋腫初診)を設けております。

子宮脱など骨盤臓器脱に対するロボット支援下仙骨腟固定術についても現在導入を検討中です。

(図2)甲南医療センター産婦人科におけるロボット手術

(図3)子宮筋腫の模式図

 

  • 3.子宮体癌のロボット手術について(図4、5)

子宮癌には子宮頸癌と子宮体癌があります。従来から子宮癌といえば子宮頸癌をさすことが多く、罹患率も子宮体癌に比べ子宮頸癌は高く推移してきました。しかし以前より欧米においては子宮体癌の罹患率が高く、また本邦においても近年子宮体癌の罹患率が増えた結果子宮頸癌と罹患率が逆転しました。これは、動物性脂肪摂取を好んだり、肥満の増加、晩婚化、少産化などの日本人のライフスタイルの変化が原因と考えられています。

一方で、子宮体癌は主に不正出血などの主訴で初期に発見される頻度が高く、初期で適切な治療を行えば比較的予後の良い癌です。進行期初期のIA期はロボット手術の適応があり体に優しく、社会復帰も早い低侵襲手術が可能です。子宮体癌ロボット手術施行は神戸市内で当院が3施設目となります。好発年齢である閉経期(40歳代から60歳代)で不正出血のある場合は一度当院などの産婦人科受診をお勧めします。

(図4)本邦における婦人科癌の罹患率の推移

(図5)子宮体癌の特徴

 

 

 

  • 4.受診のお申し込み

子宮筋腫などの腫瘍を指摘され当院でのロボット手術ご希望の方は、主治医の先生から当院患者サポートセンターへ受診をお申し込み下さい。現在月曜、木曜に専用初診外来(子宮筋腫初診)を設けております。当院へ初診で受診することも可能です。

子宮体癌の好発年齢である閉経期(40歳代から60歳代)で不正出血のある場合は、近年本邦でも罹患率が増えている子宮体癌の可能性がありますので、一度当院や近隣の産婦人科受診をお勧めします。もし初期で見つかり適切な治療がされれば比較的予後の良い疾患ですので早めの受診をご検討下さい。

 

お申し込み・お問い合わせ先
甲南医療センター 患者サポートセンター
平日 9:00~19:00 / 土曜日 9:00~13:00
電話:078-851-0122(直通)
【予約】FAX:078-854-4158(直通)

(図6)甲南医療センター産婦人科スタッフ