肝胆膵領域の手術は、その解剖学的な複雑さもあって、他の領域に比べて低侵襲手術の導入が遅れていましたが、肝臓領域でも低侵襲手術の有効性と安全性が評価され、2022年よりロボット支援下肝切除術が保険収載されました。ロボット支援下肝切除術は、多関節からなるロボット鉗子を使用することで、腹腔鏡下手術同様の拡大視効果の下、より繊細な操作が可能となる点がメリットとされています。当院でも、低侵襲手術として2017年より腹腔鏡下肝切除術を実施していましたが、このたび2025年からロボット支援下肝切除術を導入することとなりました。
当院は日本肝臓学会専門医が数多く在籍しており外科的治療(ロボット支援下手術など)のみならず、内科的治療、画像下治療(IVR)を含めた治療に幅広く対応できる体制を整えています。
肝臓がんや肝臓の疾患についてご心配なことがありましたら、かかりつけの先生にご相談いただき、お気軽に当院消化器病センターを受診してください。