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糖尿病患者さんへの心理的サポートについて

#PAID #公認心理士 #教育入院 #糖尿病 

糖尿病は我々のこころの状態に様々な影響を与えています。例えば食事や運動習慣の変更という生活習慣病特有の苦労や、血糖値の測定やインスリンなどの注射を行うことなど、患者さんには少なからぬストレスがかかった状態が続きます。また、合併症に対する不安や医療費の問題、糖尿病という疾患自体に対する偏見など、他にも様々な負担が患者さんにはつきまといます。これらの心理負担も影響して糖尿病の治療中にうつ状態を呈することも少なからずあります。
当院の糖尿病センターでは、公認心理士も加わり糖尿病に対する心理的負担を的確に把握し対処しています。糖尿病教育入院では、病棟スタッフが糖尿病による心理負担を測定するためPAID(Probrem Areas In Diabetes Survey)と呼ばれる質問票を使って評価を行なっています。教育入院中には公認心理士による心理面接も組み込まれています。その際にはHADSと呼ばれる質問票を用いて抑うつや不安の評価も行っています。我々はPAIDやHADS、心理面接の結果を糖尿病療養にかかわるチームで共有することで糖尿病患者さんの心の負担を可視化し、しっかりと寄りと添うことでともに治療を行っていく共同体となることを目指しています。