甲南医療センター 緩和ケア内科 並びに 緩和ケア病棟では、緩和医療にかかわる未来の医療人の育成も重要なタスクとして取り組んでいます。
緩和ケアの専門家を育成していくことはもちろん大切ですが、我々は基本的な緩和ケアのコンセプトや技術はすべての医療従事者が身に着けておくべき“素養”であると考えています。そのため、医学部の学生や看護学部の学生の病棟での実習受け入れを積極的に行っています。
また、より高度な専門家の養成への貢献として、看護大学院における専門看護師養成コースの実習受け入れやプライマリ・ケア専門研修の専攻医の研修受け入れも行っています。そして、神戸大学 先端緩和医療学分野の緩和医療専門医養成プログラムの臨床教育基幹施設として、緩和医療の専門研修を開始する場としての役割も担っています。
このような活動を通じて、今の患者さん・ご家族・地域への貢献のみならず、将来に向けての持続的な貢献を行っていきたいと考えています。
病棟に入院されている患者さんやご家族も、かけがえのない“指導者”として、ぜひ我々の教育活動にお力添えをいただきたいと思います。