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子宮体癌の罹患率の増加

子宮癌には子宮頸部から発生する子宮頸癌と子宮体部から発生する子宮体癌の2週類があります。一般に「子宮癌」と言えば日本では子宮頸癌を指すことが多いですが、欧米では従来より子宮体癌の罹患率が高く、「子宮癌」と言えば子宮体癌を指していました。未産、少産、肥満などは子宮体癌のリスクファクターであり、本邦でも食生活の欧米化、少子化などのライフスタイルの変化とともに子宮体癌罹患率が増加しており近く子宮頸癌罹患率を上回るとされています。

子宮体癌の特徴

子宮体癌は初期に不正出血の自覚などで発見されることが多く、また組織型の多くが比較的予後良好とされるエストロゲン(卵巣ホルモン)依存性の組織型タイプ1を示します。そのため、初期で発見され標準治療を受けられたら他の癌と比べて予後は比較的良い、いわゆる完治し得る癌であることが多いです。

子宮体癌腹腔鏡手術の保険適応

2014年より子宮体癌の腹腔鏡手術が初期で組織型も適応を満たす場合、健康保険の適用対象となりました。腹腔鏡手術は開腹手術と比べて傷が小さく、術後の回復も早いといったメリットがある体にやさしい手術です。ただし保険適応を受けるには施設基準があり、現在基準を満たした病院は当院を含め神戸市内で4施設、兵庫県内でも7施設となっています。当院では施設認定を満たし子宮体癌腹腔鏡手術を施行しております。子宮体癌の腹腔鏡手術ご希望の患者様のご紹介、受診は随時受け付けております。

当院での子宮体癌治療

子宮体癌治療ガイドラインに基づいた治療を行っています。上記のように、子宮体癌初期で組織型も適応を満たす場合、腹腔鏡による根治手術を行っています。適応を満たさない場合は開腹による根治術(準広汎子宮全摘術+骨盤および傍大動脈リンパ節郭清術)などを施行しております。根治術を行った後に再発リスクを評価し、必要のある場合は化学療法を施行し再発予防を行っております。当科での子宮体癌治療のご希望の方は外来へご相談下さい。

患者サポートセンターにて地域の先生方から受診予約・検査予約を承っております。

 

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