1. 診療内容(診療科について)
診療方針
患者様ひとりひとりの話をよく聴き、診察を行った上で、十分な説明を行い、ニーズにあった検査や治療を選択していただきます。
主要な疾患
中枢神経(大脳、小脳、脳幹、脊髄)、末梢神経、筋肉の器質的変化に基づく疾患を診ます。
主要症状として頭痛、めまい、言語障害、視覚障害、意識障害、認知機能障害、四肢や体幹のしびれや運動麻痺、歩行障害、ふらつき、振戦、けいれんなどがあります。
対象疾患には血管障害、感染などの炎症、外傷、腫瘍、神経変性、免疫異常、中毒、栄養障害、代謝障害などによって引き起こされる様々な疾患が含まれます。
2.病気・検査・治療
甲南医療センター・脳神経内科には日本神経学会の認定する神経内科専門医・指導医が2名在籍しています。
- 外来診療:当院では、脳神経内科外来を月曜日から金曜日までの毎日開いている(金曜日は紹介初診のみ)ほか、慢性頭痛診療に力を注いでおり、頭痛外来を火・金曜日に行っています。
- 入院診療:症状などより入院が必要と診断した場合は、患者様・ご家族様と話し合った上で、決めていただきます。本館北5F(脳神経外科との混合病棟)が担当病棟となります。
- 検査:必要に応じてMRI、CT、筋電図、脳波 、頚動脈エコーなどの検査を受けていただきます。また、認知症やパーキンソン病の診断などで脳血流シンチ(SPECT)、MIBG心筋シンチ検査やDAT Scan(ダッド スキャン)検査も当院で行っています。
専門分野(得意分野)
頭痛専門外来
当科では、頭痛専門外来を開いており、頭痛専門医が担当しています。
慢性頭痛(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、その他の一次性頭痛など)でお困りの患者さんが対象となります。月に15日以上、3ヶ月以上続く慢性連日性頭痛の中には、慢性片頭痛や薬剤使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)などがあり、頭痛外来および入院での専門的治療が必要です。
小児の慢性頭痛も多く、同じ片頭痛でも成人とは「頭痛の顔つき」が違っていたり、起立性調節障害(OD)を合併していたりして、診断や治療が難しいこともあります。ODに伴う慢性頭痛の診断も積極的に行っていますし、OD専門家とも連携しています。
また当院では、片頭痛関連の臨床試験(治験)を積極的に実施しています。
今後の展望について
今後スタッフの拡充を行い、診療の質をより充実させていきます。