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「咳(せき)」についてご存知ですか? 

#気管支喘息 #慢性咳嗽 #咳 

「咳(せき)」についてご存知ですか?

内科を受診する症状で最も多いのが「咳」と言われています。コロナウイルスの蔓延により、長引く咳で肩身が狭い思いをされている方も多いのではないかと思います。今回は呼吸器内科より、咳の診療についてご紹介します。
咳の続いている期間によって、「急性の咳」と「慢性の咳」に分ける考え方がありますが、1~2週間程度の急性の咳の原因はウイルス感染(多くは風邪)や細菌感染(気管支炎や肺炎)などの感染症が多いと言われており、それ以上続く咳には様々な原因が考えられます。急性の咳はそのうち治るものも結構あります。

「慢性の咳」として、肺癌、結核や肺炎などの慢性感染、心不全などの命にかかわる病気を早期に診断することが重要です。これらの病気はレントゲンやCTなどの検査で見つけられることが多いため、2週間以上咳が続くときには一度レントゲンを撮ってみることをお勧めします。これらの病気が除外できたら、その他の「慢性の咳」の原因を考えていくことになります。喘息、咳喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、鼻やのどのアレルギーに関連するもの、胃酸の逆流によるものなどが多いと言われています。

 

長引く咳でお困りの方は、ぜひご相談いただければと思います。その際、これまでの症状や使用した薬の名前・使用期間などを把握することがたいへん重要です。

かかりつけの先生に相談して情報提供していただいたり、ご自身である程度経過をまとめていただいたり、お薬手帳を持参していただいたりすることは、正しい診断への助けになります。「受診前のひと手間」をお勧めします。