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胆道とは、肝臓から分泌された胆汁の通り道で、肝外胆管、胆嚢、十二指腸乳頭部のことを指します。肝外胆管は肝臓から十二指腸まで胆汁が通る管のことです。胆管の長さは約10~15cmで太さは0.5~1cmです。胆嚢は、胆汁を一時的に貯めて濃縮する袋状の臓器で、西洋梨状の形をしています。大きさは長さ7~10cm、幅3~10cm位です。食事をすると胆嚢は収縮して貯めていた胆汁を胆管から十二指腸に出し、消化吸収の助けをします。十二指腸乳頭部は胆管が十二指腸に開口する部分で、膵管と合流しています。乳頭部を取り囲むように括約筋が存在し、胆汁の流れを調節しています。

胆道にできる悪性疾患は胆道癌とされ発生部位によって胆管癌、胆嚢癌、十二指腸乳頭部癌と分類されます。胆道癌はいわゆる難治癌の一つとされていますが近年手術技術の向上や化学療法の進歩により徐々にその成績が改善傾向にあります。

胆道癌の診断には超音波検査やCT検査、MRI検査がまず行われます。さらに内視鏡を用いた超音波内視鏡検査(EUS)、内視鏡的逆行性胆管造影(ERC)などはより専門的な検査として行われます。またPET検査も病期診断には有用とされています。当院では消化器内科専門医、放射線科専門医が在籍しており正確な診断が可能となっています。

胆道癌の治療は主に、外科切除、化学療法、放射線療法3つによって成り立っています。当院は日本胆道学会指導施設として認定されており、胆道指導医が在籍しています。日本肝胆膵外科学会高度技能専門医や化学療法、内視鏡的切除の全てにスペシャリストがおり、互いに連携しあって専門的かつ網羅的な治療を行うことが可能となっています。

胆道癌や胆道の疾患についてご心配なことがありましたら、かかりつけの先生にご相談いただき、お気軽に当院消化器病センターを受診してください。