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食道疾患の診療
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食道とは咽頭から胃の間をつなぐ消化管で蠕動運動により喉から飲み込んだものを胃まで輸送する役割を担う消化管の一部で長さ約25cmの管腔となっています。
食道の代表的な疾患は食道がん、逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア、食道アカラシア、食道粘膜下腫瘍などが挙げられます。
食道がんは男性に多く、60歳以後に多い病気です。生活習慣とも関係があり、喫煙と飲酒を共に嗜む人では発生率がおよそ9倍になるとされています。特に、少量のアルコール飲料を飲んだだけで顔が赤くなる人は要注意です。食道がんの発生頻度は高齢化と共にやや増加にあります。
食道がんの治療は主に、外科切除、化学療法、放射線療法、内視鏡的切除の4つによって成り立っています。当院は食道外科専門医・内視鏡外科技術認定医を含む外科スタッフが在籍している他、化学療法、内視鏡的切除の全てにスペシャリストがおり、互いに連携しあって専門的かつ網羅的な治療を行うことが可能です。
逆流性食道炎とは、胃酸などを含んだ胃内容物の逆流により食道が炎症をおこした状態をいいます。食生活の欧米化、肥満、高齢、ストレスなどが原因とされており、最近、日本人でも増加傾向です。
最もよくみられる症状は、胸やけであり、みぞおちの辺りから胸の下の方へかけて、焼けつく、あるいは、熱くなるような不快感が出現します。のどの方まで上がってくる感じや、痛みを伴う場合もあります。その他、口まですっぱいものがあがってくる、食べたあとにムカムカする、胃や胸が痛むといった症状があります。また、慢性的な咳の原因となっていることもあります。
生活習慣の改善と薬物による治療が治療の基本となります。保存的治療で効果がみられない場合には、手術による治療が選択肢となります。
その他当院では食道疾患に対する内科的治療(POEM,POET)、外科的治療、内科外科が連携した低侵襲の治療(TECS)を行うスタッフが在籍しています。
食道がんや食道の疾患についてご心配なことがありましたら、かかりつけの先生にご相談いただき、お気軽に当院消化器病センターを受診してください。