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鼠径部ヘルニアに対するロボット支援下手術
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ヘルニアとは臓器などが本来あるべき位置から脱出または突出した状態を意味する言葉で、鼠径(そけい)部ヘルニアは、鼠径部の腹壁の筋膜が弱くなり穴が開くことによって、本来ならお腹の中にあるはずの腸などの臓器の一部が、鼠径部の筋膜にできた穴から皮膚の下へ出てくる病気です。成人の鼠経部ヘルニアは自然に治ることはなく、手術以外に治療法はありません。
鼠径部ヘルニアに対する手術(鼠径部ヘルニア修復術)は再発率が低いこと、鼠径部の引きつれ感が少ないことから“メッシュ”という人工膜を用いて穴が開いた弱った筋膜を補強する方法が主流となっています。現在は腹腔鏡下手術が広く普及しています。
ロボット支援下鼠径部ヘルニア修復術では、他の消化器癌手術に対するロボット支援手術と同様に、鮮明な3Dカメラでの良好な視野・自由に動く多関節機能・手ぶれ防止などの機能により精緻な手術が可能であり、鼠径部ヘルニア修復術の中で痛みの少ない術式といわれています。当院では2024年6月に鼠径部ヘルニアに対し、ロボット支援下手術を導入しました。(但し鼠径ヘルニアのロボット支援下手術は現時点では保険診療ではなく自費診療となります)
鼠径部の腫れや痛みなど、ご心配なことがありましたら、かかりつけの先生にご相談いただき、お気軽に当院消化器外科を受診してください。
ロボット支援下鼠径部ヘルニア修復術のメリット
- メリット1:多関節機能や手ぶれ防止機能により、従来の腹腔鏡手術よりも安全で精緻な手術が可能となる。
- メリット2:鼠径部切開法に比べて、傷が小さく、痛みが少ない。
- メリット3:腹腔鏡手術に比べて、痛みが少なく、合併症も少なく、術後の在院日数が短い。
受診を希望される場合
初めて受診される方は紹介状(診療情報提供書)と地域予約が必要です。
かかりつけ医療機関から受診を予約して頂くようお願い致します。
消化器病センターの診察は平日毎日行っております。最短で翌日、遅くとも1週間以内にご予約をお取りいただけます。
紹介状をお持ちでない方に関しては、令和4年10月1日から「初期の治療は地域の医院やかかりつけ医で、高度・専門医療は病院で行う」という、外来機能の明確化および医療機関の連携を推進する目的として、厚生労働省により定められた選定療養費の徴収が義務付けられており、当院では7,700円のご負担いただくことになっております。ご理解ご協力をお願いいたします。
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