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今回は排尿ケアチームとしての取り組みをご紹介します。

#泌尿器科 #リハビリ #排尿ケア 

高齢化社会が進むなか、どの科においても入院患者様の年齢は上がっていると肌で感じます。入院すれば数日でもベッド上で寝ることが、ままあります。入院すると筋力やいままでの生活のレベルは落ちます。必ず筋力は落ちるのです。1日寝たら3日、寝た日数の3倍ほどリハビリは必要といわれています。そうやって落ちた筋力。それはどんなところに影響があるのでしょうか。

その一つに泌尿器科で扱う、排尿に関する筋力です。骨盤底筋や尿道括約筋など排尿に関する筋力が落ちます。
おしっこは1日8~12回程度、必ず行わなければならない生物の性です。食事や、便よりも頻度が多いですよね。尿に悩みがあれば一日中悩むことになる方も多いです。

 

皆様が入院された際、もちろん手術の影響や薬剤により一時的に排尿機能が落ちる方もいらっしゃいます。
入院期間が長くなれば長くなるほどメインの病気を治す間に、排尿に関する筋力が落ちてしまい、おしっこが出せない、頻尿、尿漏れ、など様々な症状が出ることがあります。そのときに我々の輝ける出番があるのです。そう「排尿ケア」です。

 

当院では排尿ケアチームといって、医師、専門看護師、外来看護師、理学療法士など様々な職種が一つのチームを作っています。疾患や治療の為に尿道カテーテルを使用した患者さんなど、排尿しづらくなった患者様を対象に、1日でもはやく元通りの排尿状態に戻ってもらいたい気持ちで、適切な排尿ケアを実施し、患者さんが自立して排尿できるよう支援しています。
スムーズに元の生活へ復帰できるよう支援し、早期退院や寝たきりの減少を目的とする医療チームです。

 

入院中、入院後からのおしっこが出せない、頻尿、尿漏れ、残尿などの症状がある方を対象として毎週火曜日に院内巡回を実施しています。その際、入院前の排泄の仕方や下着の種類や状況などを確認することもあります。
患者さんが元の生活に戻ることができるよう計画を立て、病棟看護師やかかわるすべてのスタッフと情報共有をしながら支援しています。そして、またリハビリも重要なポジションを占めます。

 

現在行っているリハビリ内容から可能な排泄動作を検討し出来るだけトイレやポータブルトイレを使用し排泄してもらえるように努めています。その行為を繰り返すことで、尿意がなかった患者さんでも尿意がわかるようになりトイレやポータブルトイレで排泄することが可能になった人もいます。

 

排尿ケアチームでは、そんな患者さんたちの力になれるよう努めていきたいと思います。排尿・排泄に関してお困りのことがございましたら、病棟看護師にご相談ください。