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糖尿病教育入院とは

#糖尿病 #教育入院 #インスリン 

糖尿病教育入院とは

糖尿病はインスリン作用不足により血糖が上昇する病気で、著しい高血糖になれば口の渇き・多尿・体重減少などの症状が出ますが、それ以上に怖いのは無症状のまま経過していても高血糖が続くことで合併症が進行(網膜症で失明、腎障害で血液透析に至ったり、脳梗塞・心筋梗塞を発症したり)することです。

 

このような糖尿病の合併症の予防・進行防止に対して効果的な治療を行うために、当院では糖尿病教育入院を実施しています。

 

入院期間は1週間を基本としていますが、患者さんの状態に応じて変更可能です。

 

当院の糖尿病教育入院では、複数の職種、複数の診療科が連携をとり、チーム医療で対応しています。糖尿病指導医・専門医4名を中心に、看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・臨床検査技師・公認心理師からなる糖尿病チーム、そして循環器内科、腎臓内科、眼科等の他の診療科の協力のもとで糖尿病患者さんをサポートしています。

 

糖尿病教育入院の目的は以下のとおりです。

 

糖尿病についてよく理解する

糖尿病について正しく理解するために、医師が講義を行います。また、パンフレットやDVDを利用して看護師も指導を行います。
管理栄養士は患者さんの病状や生活スタイルに応じて栄養指導を行います。公認心理師が患者さまのお気持ちに寄り添い心理的支援を行います。
入院中であれば、いろいろ出てくる疑問にもその場で解決することが可能です。

糖尿病の病態や合併症を評価する

持続血糖測定器具を使用して1日の血糖変動パターンを分析し、インスリン分泌能の測定結果と合わせて個々の糖尿病の病態評価をすることで、
その病態に応じて適切な治療が行えます。また外来ではなかなか進まない糖尿病合併症に関する種々の検査も効率よく実施できます。複数の診療科と連携することで、
きめ細やかな対応も可能になります。

血糖コントロールをおこなう

入院中は、毎日医師と相談しながら薬剤量を変えたり追加したりできるので、1,2週間で血糖コントロールが劇的に改善することが期待できます。
また、糖尿病治療は、食事療法・運動療法も大きな柱となります。入院期間中は食事療法を見直す絶好の機会です。管理栄養士からの指導と並行して実際に
糖尿病食を食べてみることで理解が深まります。また、理学療法士は運動療法のサポートを行います。
薬剤師は、インスリンやGLP1製剤の注射手技指導をはじめ、内服薬も含めた薬剤治療効果や副作用の有無などを確認し、安心して治療を受けられるよう説明しています。

 

糖尿病教育入院の利点は、糖尿病の理解、治療、合併症進展度合いの把握を、短期間で集中的に行えることです。
初めて糖尿病を指摘された方、糖尿病の治療をしているがなかなか血糖が下がらない方、糖尿病についてしっかり学びたい方、糖尿病教育入院にご興味のある方は当院にてご相談ください。

  • 管理栄養士による栄養指導

    管理栄養士による栄養指導

  • 理学療法士による運動療法

    理学療法士による運動療法

  • 糖尿病センター会議の様子

    糖尿病センター会議の様子

  • 医師の講義

    医師の講義

  • 薬剤師によるインスリン注射指導

    薬剤師によるインスリン注射指導