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頚部内頚動脈狭窄症 と 脳梗塞

脳梗塞のリスク因子

脳梗塞のリスク因子の一つに頚部内頚動脈狭窄症があります。

人口の高齢化や基礎疾患(高血圧、脂質代謝異常、糖尿病など)の増加に関与して頚部内頚動脈狭窄症は増加傾向にあります。

心臓から脳への血流路である内頚動脈が狭窄すると、脳血流が低下したり狭窄部から血栓が飛んだりして脳梗塞による重篤な症状をきたすことがあります。

 

頚部内頚動脈狭窄症の診断

頚部内頚動脈の狭窄が気づかない間に進行している場合が少なくありません。検査には頚動脈超音波検査(エコー検査)とMRI検査があり、ともにお体への負担なく外来で検査ができます(要予約)。

頚動脈狭窄をきたす原因は動脈硬化による血管壁のプラーク(粥腫)と呼ばれ、硬い石灰化や軟らかい脂肪など様々な成分からなります(図)。軟らかい場合は不安定プラークと呼ばれ、脳梗塞の危険性がより高くなります。狭窄の程度は狭窄率と呼ばれ、無症状でも狭窄率が高度な場合(60%以上)や過去に脳梗塞を起こした場合では中等度(50%以上)でも外科治療を勧める場合があります。

図:石灰化を伴った左頚部内頚動脈の高度狭窄

 

頚部内頚動脈狭窄症の治療

狭窄率が軽度な場合は内服治療と経過観察を行います。

狭窄率が中等度から高度な場合に外科治療の対象となります。外科治療の原則は狭窄となるプラークの摘出または狭窄の拡張であり、頚動脈内膜剥離術や頚動脈ステント留置術があります。治療方法は患者様の年齢、全身状態やプラーク病変の性状により判断され、最適(安全かつ効果的)な治療方法を選択しておすすめします。

 

かかりつけ医師へのご相談

基礎疾患をもつ患者様におかれましては、一度かかりつけ医師にご相談ください。または、当院脳神経外科外来でいつでもご相談ください。